「生理ってハズかしいこと？」ニコ☆プチ保健室【生理編04】

生理は多くの女の子に起こる体の変化だけれど、分からないことが多いし、なかなか周りにも聞きづらいこともあるよね。

ニコ☆プチ保健室では、生理についての基本や整理中の過ごし方をくわしく紹介するよ。もう生理がきているコもまだ来ていないコも、この記事を読んで自分の体について考えてみてね♡

最後は、生理との付き合い方。生理中は体だけではなく、心にも影響があるよ。一人一人にとって心地いい生理の過ごし方をみんなで考えよ♪

 

①生理で体調が悪いとき、先生に伝えるのがハズかしい

まず一番に伝えたいのは、生理はハズかしいコトでも特別なコトでもないってコト！

健康な女性に起こる「自然なできごと（生理現象）」だと思ってね。だから、生理で体育を休みたかったり、保健室で休みたかったりするときはハズかしがらずに先生に言って大丈夫だよ。

どうしても直接言いにくいなら、お手紙や連絡帳などに書いてわたすといいかも。保健室の先生に伝えるのももちろんオッケー。大人の女性でも、生理痛がひどくて学校や仕事を休む人もいるんだよ。みんなもためらわずに「休みたいよ」と言葉で伝えてみよう。

もし、ひんぱんに休んでしまうようだったら、家族や保健室の先生に相談してみようね。体調を整える方法を使ってみたり、お薬を飲んだりしてみても調子がよくないようなら、お医者さんに相談にいってみてもいいんだよ。

言いにくいからといって、ガマンをするのはNG。自分の体を大事にしようね☆

②友だちよりも早く胸が大きくなったり生理がきたりして、なんだかイヤだなあ。

同じクラスの子でも、胸が大きかったり、背が高かったり、やせているコ、ぽっちゃりしているコ、たくさんいるよね。生理は一人一人の体の成長に合わせて、脳が合図を出すことで始まるよ。人とくらべることではないし、いずれ同じように生理が来るので安心してね。

もしも高校生になっても生理がこないときは、お医者さんに相談してみようね。

③生理が来たばかり、または、まだ生理が来ていないあなたへ

生理が来る、またはもうすぐ来そうな時期に、突然イライラしてしまったり、大好きなはずのおうちの人のことがイヤになってしまったり、全然勉強したくなくなったり、気持ちに大きな変化がでることがあるの。

まるで自分が自分じゃないような気持ちになるコもいるけれど、これは自然なことだから安心してね。それは、あなた自身が変わったわけではなく、体自体に変化が起こっている場合が多いよ。体が大人になる準備をしているってコト。

今までとは違う自分にとまどうことがあっても、心配せずに、このページや生理についてなどの本を読んで、心の準備をしておいてね。

→ニコ☆プチ保健室【生理編】全6回のまとめ

 やまがた てるえさん(助産師、看護師)
女性の体のなやみや分からないこと、子育てのなやみをサポートしたり、体にまつわる本を出版、保護者を対象にした性教育の講座を行っている。生理が始まるころによむ「13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと」は、たくさんの親子に読まれているロングセラー。2022年3月には「13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと」（かんき出版）から出版。

※参考文献

思春期女子のからだと心Q＆A　出版社　労働教育センター　著者　八田真理子先生
13歳までに伝えたい女の子の心とからだのこと　出版社　かんき出版　著者　やまがた　てるえ

 

Illustration/Noriko Tabata Text/Yoko Masaki