2022.05.16
本+マンガ
【ニコ☆プチweb読書部】第3回 「四つ子ぐらし」作者ひのひまり先生&佐倉おりこ先生にインタビュー!
ニコ☆プチWeb読書部では、人気作品の制作ウラ側や誕生秘話を毎回取材! プチ読に人気の作品や、話題の作品の制作ウラ側を作家さんや編集者さんにお聞きしていくよ。
今回は大人気『四つ子ぐらし』シリーズ作者のひのひまり先生と、イラスト担当の佐倉おりこ先生にインタビュー! 四つ子たちのウラ話をお聞きしたよ♡
¥704/角川つばさ文庫
著者 ひのひまり先生
――四つ子ぐらしのテーマを思いついたきっかけはなんですか?
私が子どもだったころ、一時的に自分で家事をしなくてはならなくなったことがありました。そのときに「この大変な家事を、いっしょにしてくれる友達がいたらいいな。その友達が家族だったりしたらもっといいな。友達のような家族と、おたがいに支えあいながら暮らしていけたら、すばらしいだろうな」と思ったことが、四つ子ぐらしのテーマを思いついたきっかけになっているかもしれません。
――子どもたちには、どんなことを考えながら読んでほしいですか?
「どんなことを考えながら読んでほしい」という希望は特にありません。しいて言うなら、自由にいろいろなことを考えながら読んでほしいです。「おもしろい」でも、「おもしろくない」でもいいですし、「これはおかしい」「自分ならこうするな」といったことでもかまいません。どんなことでも、考えることそれ自体に意味があると思います。
――自分のことと重ねながら読むと楽しいかもしれませんね。「ここに注目しながら読んでほしい」というポイントはありますか?
四つ子が四人で力を合わせてトラブルを解決していくとき、みんな自分の得意なことを活かしていると思います。
一花なら強さやリーダーシップを活かしていますし、二鳥はおしゃれなところや明るいところを活かしています。三風が活かしているのは、他人を思いやる気持ち。四月が活かしているのは、なんといっても推理力や頭のよさでしょうか。「みんな得意なことを活かして活躍しているんだ」いうところに気づいてもらえたらうれしいです。
――ひの先生がひそかにこだわって書いていることは何かありますか?
なるべく、セリフだけで誰がしゃべっているかわかるように書いています。たとえば、一花は少し女の子っぽい口調ですし、二鳥は関西弁です。三風はあまり特徴がない口調で、四月は敬語です。また、姉妹同士のよび方も、呼び捨てだったり、ちゃん付けだったり、「○○姉さん」というふうに呼んでいたりと少しずつちがいます。セリフだけでだれがしゃべっているかわかると、頭の中でキャラクターたちが勝手におしゃべりを始めるような気がしてきませんか?
――読者にメッセージをお願いいたします。
みなさんこんにちは。角川つばさ文庫『四つ子ぐらし』の作者のひのひまりです。新しい学校やクラスには慣れましたか? 「ちょっとつかれちゃったなぁ」というときは、四つ子ぐらしを読んでリフレッシュしてもらえたらうれしいです。私も四つ子ぐらしの執筆をがんばりますので、みなさんも学校生活をがんばってくださいね。これからも、まだまだ四つ子ぐらしは続いていきますので、応援よろしくお願いします。
イラストご担当・佐倉おりこ先生
――四つ子のキャラクターデザインはどのようにして決められたのですか?
1巻の物語をひととおり読んでから、最初に私の中のキャラクターのイメージをふくらませてデザインを考えました。
「(顔の要素は)そっくりだけど、(表情や雰囲気が)ぜんぜんちがう4人」というテーマで、髪の長さや髪の色は同じにして、表情や雰囲気でキャラクターの個性を表現するようにしました。
――四つ子のキャラデザインが決まるまでの過程を教えてください。
小説1巻の原稿を読んで、すぐに四つ子ちゃん達の姿が思い浮かんだので、当時の担当編集さんから資料をご用意いただく前にキャラデザインを提出してしまいました。うれしいことに、私の中のイメージで描いて提出をしたデザインに、ほぼ決定となりました。
四つ子ちゃんたちが着ている制服のデザインは、ブレザー3種、セーラー3種の案を出し、どれが良さそうかひの先生や編集さんにご意見をいただいて、今のセーラー服姿になったんですよ。
――制服には6つも候補があったんですね! 四つ子ちゃんの髪型やふだんぎのデザインもとてもかわいいです。
髪型は、ひの先生より「三風ちゃんは三つ編み、一花ちゃんはポニーテール」というご提案があったので、それに合わせて描かせていただきました。
私服デザインは、キャラクターの性格やそれぞれのイメージカラーから、着ていそうなお洋服を私から提案しています。一花ちゃんは、大人っぽい上品な服。二鳥ちゃんは、カジュアルだけどおしゃれな服。三風ちゃんは、落ち着きのあるガーリーな服。四月ちゃんは、シンプルでゆったりした服、というように、それぞれイメージしてデザインしています。
――いつも4人ともとっても似合っています♡ そのほか、佐倉先生がこだわって描いていることはありますか?
同じ笑顔でも、キャラクターの性格に合わせて表現を変えているなど、表情のバリエーションで個性を出すようにしています。
角川つばさ文庫の表紙のイラストは、基本的にその巻のお話のメインとなるキャラを大きめに描いていることが多いです。
――読者にメッセージをお願いします。
いつもたくさんの方に「四つ子ぐらし」を楽しんで頂けて、とても嬉しく思います。
今まで届いたファンレターでは、一生懸命書いたメッセージや、中には四つ子のイラストまで添えてあるものもありました。本当にありがとうございます!
ひの先生のとても素敵なお話を、イラストによってより素敵な作品にできればいいなと思います。四つ子ちゃんたちをこれからも応援よろしくお願いいたします!
ありがとうございました!
¥704/角川コミックス・エース
¥748/角川つばさ文庫
現在はコミックスやボイスドラマにもなって、楽しみ方がぐんぐん広がっている「四つ子ぐらし」。2人の先生のお話を思い出しながら、これからも四つ子の活やくに注目してね!
「四つ子ぐらし」
両親も親せきもいなくて、ずっとひとりぼっちだと思っていた宮美三風。しかし、ある日突然四つ子であることが判明! 4人で暮らすことになった、一花、二鳥、三風、四月。様々なトラブルが起こりながらも楽しくキュートな4人ぐらしに注目!
公式サイト…https://tsubasabunko.jp/product/yotsugo/
両親も親せきもいなくて、ずっとひとりぼっちだと思っていた宮美三風。しかし、ある日突然四つ子であることが判明! 4人で暮らすことになった、一花、二鳥、三風、四月。様々なトラブルが起こりながらも楽しくキュートな4人ぐらしに注目!
公式サイト…https://tsubasabunko.jp/product/yotsugo/
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Text/Yoko Masaki
タグ: 本