2022.04.02
ニコ☆プチ保健室
「生理前や生理中に、体調が悪くなるのはなぜ?」ニコ☆プチ保健室【生理編03】
生理は多くの女の子におこる体の変化だけれど、分からないことが多いし、なかなか周りにも聞きづらいこともあるよね。
ニコ☆プチ保健室では、生理についての基本や整理中の過ごし方をくわしく紹介するよ。もう生理がきているコもまだ来ていないコも、この記事を読んで自分の体について考えてみてね♡
第3回は、生理前後の体の不調について。知らないままだととまどうことも、今から予習しておこ!
①生理前に、眠くなったり、お通じが悪くなったりするのはどうして?
実は、それも生理が強く関係しているよ。
次のような症状が出てきたら、黄体ホルモン(プロゲステロン)というホルモンが体の中で増えていて、もうすぐ次の生理が来る合図!
・いつもよりお腹が空いて食べすぎてしまう
・からだがむくみやすい
・お通じが悪くなる(便秘や下痢をしてしまう)
・ちょっとしたことでイライラする
このようなことが起こるのは、黄体ホルモンが出始めると、体温をあげていく作用や、体をゆったりと休ませてあげたり、体や気持ちを守るような働きがあったりするからなんだよ。
なんだかモヤモヤとした気持ちになったり体の調子が悪くなったりしたら、あせったり無理したりせず「そろそろ生理が来るのかな」と思えば心がラクになるよ! もちろん、体調が悪いときにはガマンせずに休むことも大事☆
②生理中に、お腹が痛くなって、動けなくなっちゃう
生理中にお腹が痛くなる原因は、経血が体の外に出ていくときに、子宮が経血を押し出すために収縮(ぎゅうっとちぢむこと)するから。それがお腹の痛みとして現れるよ。
お腹が痛くなったら、まずは体を温めて。そして、ストレッチなどかんたんな運動をしてみよう。好きなことをしてリフレッシュするのも効果的☆
それでもダメなら、おうちの人や保健室の先生と相談をして、痛み止めを飲むことを考えてみてね。今は子ども用の痛み止めも増えてきて、飲みやすく、眠くなりにくいものも多いよ。1人で判断せずに、大人と相談してね。
③生理用品をずっとつけているのが苦手!
ナプキンでむれてかゆくなったり、かぶれてしまったりするコは、まずはこまめにつけかえるようにしてみよう。オーガニック素材や布ナプキンなどもいいかも♪
ほかにも、経血を直接吸収してくれるショーツや、はさむ形のピースタイプのナプキンなどがあるよ。ナプキンにもいろいろな肌に合わせた過ごしやすいグッズがたくさんあるから、おうちの人と相談していろいろなものを試してみてね。
生理用品のえらび方は人それぞれ。経血の量、生理期間の長さ、スポーツをしている、かぶれやすい……など、みんな自分の生活スタイルや体に合わせて自分にぴったりのものを使っているよ。
お洋服をえらぶように、生理用品も自分に合うものを探してみよう♡
④生理について不安なことがあっても、誰に相談していいのかわからない
「どれくらい痛いと病院に行ったほうがいいの?」とか、「こんなに経血が出るのってふつう?」など、1人では解決できないギモンも多いよね。そんなときは、次の「3のルール」を思い出して!
生理の「3のルール」
・痛みが強く、1日3回以上薬を飲んでしまう
・生理が3ヶ月以上来ない
・一ヶ月に3回以上生理が来る(一ヶ月の間に血が出たり止まったりをくり返す)
・3週間血が出続ける
・夜用の大きなナプキンが3時間もたない
※生理が来たばかりのコは、生理周期が安定せず、次の生理がなかなか来ないというケースも多いよ。まずはあわてずに保健室の先生やおうちの人に相談してね。
3のルールに一つでも当てはまることがあれば、おうちの人か保健室の先生に相談してみて。不安なことは気軽に話してみてね。
お話を聞いたのは……
やまがた てるえさん(助産師、看護師)
女性の体のなやみや分からないこと、子育てのなやみをサポートしたり、体にまつわる本を出版、保護者を対象にした性教育の講座を行っている。生理が始まるころによむ「13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと」は、たくさんの親子に読まれているロングセラー。2022年3月には「13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと」(かんき出版)から出版。
※参考文献
思春期女子のからだと心Q&A 出版社 労働教育センター 著者 八田真理子先生
13歳までに伝えたい女の子の心とからだのこと 出版社 かんき出版 著者 やまがた てるえ
Illustration/Noriko Tabata Text/Yoko Masaki
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タグ: ニコ☆プチ保健室【生理編】