「生理中、体の中はどうなってるの？」ニコ☆プチ保健室【生理編02】

生理は多くの女の子に起こる体の変化だけれど、分からないことが多いし、なかなか周りにも聞きづらいこともあるよね。

ニコ☆プチ保健室では、生理についての基本や生理中の過ごし方をくわしく紹介するよ。もう生理がきているコもまだ来ていないコも、この記事を読んで自分の体について考えてみてね♡

第2回はズバリ、生理のしくみを解説。生理中の体の中でどんなことが起こっているのかを学ぼう☆

①どうして血が出てくるの？

生理は、体の中の「赤ちゃんをむかえる準備」をリセットするしくみ。

「子宮（赤ちゃんを育てる場所）」に作られる「子宮内膜しきゅうないまく（赤ちゃんを育てるベッド）」が、赤ちゃんのもととなる「受精卵じゅせいらん」をむかえないと「経血けいけつ」となってはがれ落ちるの。そして、「経血」が「腟ちつ」という出口から体の外に出ていくよ。

経血は、けがをしたときに流れる血とはちがい、涙やだえきのように、体の内側で作られた粘膜という成分がふくまれているんだよ。

②生理が月に1回くるのはどうして？

女性の体は、約1か月のサイクルで「赤ちゃんをお腹の中で育てる準備→準備のリセット」をしているよ。

人によってちがうけれど、大体25〜38日の周期でこの4つのサイクルをくりかえしているよ。生理中も、体の中では次のサイクルの準備をしているんだよ。妊娠をしたとき以外は、閉経をむかえるまでこのサイクルは止まらずに回り続けるよ。

③生理はとつぜんやってくるの？

生理はとつぜん来るわけではないよ。胸がちくちくしたり、ふっくらしてきたり、背が伸びたりする変化が先に起こることが多いみたい。また、おりもの（透明、または白っぽいもの）が腟から出てくることもあるよ。

このような体の変化が見えたら、少しずつ生理に対する心の準備をしたり、生理についておうちの人と話したりしてみよう。

→ニコ☆プチ保健室【生理編】全6回のまとめ

 やまがた てるえさん(助産師、看護師)
女性の体のなやみや分からないこと、子育てのなやみをサポートしたり、体にまつわる本を出版、保護者を対象にした性教育の講座を行っている。生理が始まるころによむ「13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと」は、たくさんの親子に読まれているロングセラー。2022年3月には「13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと」（かんき出版）から出版。

※参考文献
思春期女子のからだと心Q＆A　労働教育センター　著者　八田真理子先生
13歳までに伝えたい女の子の心とからだのこと　かんき出版　著者　やまがた　てるえ

Illustration/Noriko Tabata Text/Yoko Masaki